気合いの華
「それ以上っつーと?」

「いや、ミッキーってケジメとかしっかり取る人じゃないっすか?だからその…骨、とか?折られたりまでするかなぁって…」

「いや、でも山中ん時やってないみたいじゃん?だから…今回も大丈夫だと思うんだよね…」

片岡先輩がそれを聞いて少し悩んだ。

「片岡先輩!ど、どうっすかね?」

「いや…可能性はあるよ?もし折られなかったとしたら、お前らの存在よりも、ミッキー自身が急にリンチ喰らった事の方が大事って事んなる…」

それを聞いて桜木先輩と田渕先輩は急に焦った様にお互いを見つめあった。

「そ、それって…どゆ事っすか?」

桜木先輩が不安そうに片岡先輩を見る。

「アバラの件だけど…折ったらしいよ?」

「へ?でもこの前はそれ聞いて、あ!って顔してなかったっすか?」

田渕先輩は必死に否定しようとする。

「それ聞いて思い出したんじゃね?カズキも一緒に協力してくれたから気に入ったって事だと思うしよ?」

「か、カズキくん。お、折ったんすか?アバラ?」

なぜか俺にまで敬語になってる。相当焦ってるんだろうなぁ…

俺は言うべきか悩んで、片岡先輩を見たら頷いている。

「折りましたよ?アバラ。」

俺はサラッと言っておいた。
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