気合いの華
「ま、マジすか?冗談とかじゃ…」

俺は追い討ちをかける様に言った。
「マジっすよ?」

2人は固まりついた様に俺を見た後、苦笑いしていた。

「やっぱ折ったんだ!ミッキーならやると思ってたけど…まさかカズキも一緒になってたなんてな♪」

狭川先輩が笑いながら俺を見る。

「カズキもやる時はやる男ってこったろ?」

片岡先輩も笑いながら言う。そしてこう続けた。

「でももし折られなかったら…元々仲間って想われてなかった事になるな?」

「じゃあお前らは折られた方が良いのかもな♪」

ガチャッ!

「ん?みなさん何気難しい顔してんの?」

ルイ達が戻ってきた。

「ぜ、絶対勝てよ?」

「そ、そうだ!死んでも勝てよ?」

桜木先輩と田渕先輩は牧野先輩に詰め寄った。

「な、何だよ急に?負けたら負けたで仕方ないだろ?お前らだってさっきまでは…」



その後、事情を2人から説明されていた。

「なに~~!?」

「カズキもアバラ折ったのかよ!!」

「そこじゃねぇよ!あ、でもカズキくんがアバラ折ったのも驚きだけど…」

戻ってきた2人はビックリしていた。

「ど、どうする?」

「とりあえず勝つ為に額のケガとか治ってから挑めば?」

サラッと言う片岡先輩はその後爆笑していたが、4人は苦笑いだった。
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