気合いの華
「松戸くんって隣のクラスの…確か羽鳥くんが負けたって人?」

「変な言い方すんじゃねぇ!あん時は俺が万全じゃなかっただけだ!!」

俺を含め、みんな居ない所でやったからどんな感じかは知らないが、殆ど無傷だった松戸くんを見れば、実力差があった事がわかる…

「でもカズキくんは喧嘩しても平気そうじゃん?」

俺はあの日からミッキーに連れられて、色んな所に行っては喧嘩を売っていた。ミッキーがいるから安心して出来たってのもあるが、ミッキーはそれでも俺の成長ぶりを褒めてくれた。

「カズキはミッキーとかなり仲良いみてぇだけどな?」

「嫌味みたいに聞こえんだけど?」

「仲良く行こうよ…ほらほら?」

俺が学校に居る時は昼休みまで教室で時間を潰していたので、中川さんと矢部さんはクラスで良く喋る人となった。まぁ前からだったけど。

「そいえば何で今日矢部は休みなの?」

「風邪って聞いたよ?」

「ふ~ん…つかカズキがミッキーと何してんのか気になってんだよ?」

「べ、俺は別に?普通に遊んでたりとかじゃん?」

「これ嘘だよ!色んな所行って喧嘩してるらしいよ?この前ゲーセンでボコボコにされてた人達言ってたもん!川中のミッキーとカズキはヤバいって?」
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