気合いの華
「何で中川さんがそんな話し知ってんの?」

「たまたま友達と遊んでた時に見掛けて救急車呼んであげた時にずっと言ってたんだもん?」

まぁ色んな所で喧嘩したからそりゃ1つくらい話しは聞くかも知れないけどさ…

「カズキ、俺に隠し事してんじゃねぇよ?」

「別に隠してた訳じゃないって!ただ遊んでた時に喧嘩もあったなぁって?」

「でもカズキくん今じゃこの学校の有名人だよ?喧嘩強いって噂すごい聞くもん!」

「そんな噂信じなくていいって!」

「そうだよ?俺の方がカズキよりか強いしよ?」

「じゃあ今やる?」

「いや、まだ左手骨折してんだって!」

「冗談だよ?」

「治ってもホントに喧嘩しないでよ?」

「わかってるよ?」


キーンコーンカーンコーン♪

「えぇ、では授業はここまでとする。」

教師はそそくさしく教室を出た。

「私達にとっては休み時間みたいなもんだったけどね?」

そいえばルイが来てない間に中川さんも矢部さんもよく俺と話していたから、注意されなくなってヤンキーのレッテルを貼られてしまったみたいだ。

「そういえばカズキくんって前より男らしくなったよね?」

「別に変わらないよ?」

ミッキーと過ごす様になってから遠くにバイクで連れて行ってもらったり、一緒に喧嘩もする様になり、きっと何でもして良いみたいな自由な発想が出来る様になったくらいじゃないかな?
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