気合いの華
「この前スピード違反でお巡りに止められて、そん時お巡り殴って逃げたんだとよ?」

「ヤバいじゃないっすか?顔割れてんすか?」

「いや、フルフェイスだからそんな事ないだろうけど、ナンバー付けずに走ってるとちょくちょくお巡りに止められんだよ?もう何回もあったからそろそろバレてきたんじゃね?」

「じゃあミッキーもヤバいじゃないすか?」

「俺は止められそうになっても走り続けて逃げてっから大丈夫!!」

「さ、流石っすね。」

やっぱミッキーはぶっ飛んでるよな…

「冴島くんは止められた時に止まっちゃうからいけねぇんだよ!無免だしナンバーついてねぇしでパクられるのわかってて止まってんじゃねぇか?その度にお巡り殴って逃げてんだぜ?」

ミッキーは笑いながら
「ま、冴島くんはバカだから仕方ねぇけどよ♪」
と付け足した。

ミッキーもやってる事はヤバいけどね…

ガチャッ!

「お、噂をすれば♪」

「なんだよ?」

「大丈夫だった?」

「大丈夫じゃねぇよ!話し長ぇから腹ペコなんだよ?」

「あ!俺牛乳とパンならあるけど、食べる?」

「お?ありがとよ♪あ、後誰かタバコくれ!ヤニもキレて暴れちまいそう。」

そしたら片岡先輩が
「セッタならあるよ?」

「あぁ、じゃあ1本貰うわ…ふぅ。今アイツら喧嘩してんの?」
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