気合いの華
「おい隼人!電車で来た?」

「あぁそりゃもちろん♪」

「ルイみてないっすか?アイツ次の電車で乗ってなかったら時間的にヤバいっすよ?」

「見てねぇな…」

「でもまぁ、仕方ねぇから入っちまうか♪」

ルイ、何やってんだよ…

そして受付を済ませて俺とミッキーは控え室へと向かった。

「んじゃ後でな?」

「おう、ヤジ飛ばしてやっからな?」

「あぁ、頼んだ!」

俺は控え室に入るとたくさんの選手が居て少しビビった。

「カズキ、安心しろ?」

「でも…俺まだ1ヶ月ぐらいだし…」

「バカ!学校サボってまでキックだの喧嘩だのやってりゃ、周りなんて一気に追い越しちまっただろ?」

「そ、そうだね!」

「今一度言うぜ?キックは」
「喧嘩っすよね?」

「わかってんじゃねぇか!死んでも負けんなよ?」

「はい!!」

俺はその時間が来るのをゆっくりと待った。

ウェイトとブロック的に、全ての最初の試合は俺からだし…


「杉山一毅選手いますか~そろそろ…」

俺は立ち上がって
「んじゃ、俺行きます!」

「あぁ、ぶっ殺してこい!!」

「はい!!」


俺は赤コーナーに着いた。
今いる場所は暗いが、2,3歩したらスポットライトの中…

あぁあのリングでキックやれるのかぁ…

俺の中で何かが沸き上がって来ていた。
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