わたるんといっしょ

「案外、知ってますよ。小さい頃から、その手の話が得意な人と過ごしてきましたから」


「カカカ、なら、アテクシが何したいか分かるよねんっ。好美ちゃんは食べるだけだけど、渉くんはまだまだ楽しませてくれそう、だ、か、ら。

場合によっては、渉くんは生かしてあげてもいいよぅ。アテクシ、君を気に入っちゃった。すっごい可愛くて――無性に、いじめたくなる」



「……、最後のはよく言われますよ」


言うのは一人だけなんだが。


「忠告します」


「へ？」


「僕に関わらない方がいい。そうして、好美さんにも手を出さないで下さい」


「ぷっ、カカカ！言っていることは男前でも、ダメよぅ、ダメダメッ。そーゆーのはね、逆の立場の時に言わなきゃ。馬鹿ですカー？ハッ、無謀な馬鹿カァ。――アテクシ、気が短いのよ」