わたるんといっしょ


「うるしゃい!おばしゃんのいうことにゃんか、きくきゃー!ワタシはパパのとこにいるにょー!」


水掛け論により、しばらくはこの押し問答が続くかと思いきや。


「人をオバサン呼ばわりする悪い子には、実力行使しかないわねーっ」


もういい加減、24の若さで方々からオバサン扱いされたことに怒りゲージが吹っ切れたための、強制処置。


こん、と杖で妖精の頭を叩けば――


「きゃー、しゅけるー!見ちゃらめえぇ!」


「透けているのは全体的にですよ……」


胸元を隠すピクシーに一言。ブリュンが消えた時と同じことから、このまま元の世界に帰るのかと察する。


「やだっ、やだよぅ……!パパとわきゃれたくにゃいっ」


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