二つの空
1時間目、2時間目、3時間目…。

私は、放課後になるまで、

授業には集中ができなかった。

直接聞きたい…

聞きたいよ…。

雄貴の気持ちがわからない…

忘れちゃいそうだよ……

ズキン…ズキン…ズキン…ズキン―…

痛いよ…胸が…痛い……


しかたない!!こうなったら…直接聞く…。

私は、雄貴のところへ行き、

今すぐ!!という気持ちで聞いた。

聞くのは…嫌だったよ。

嫌だった…嫌だよ…。

でも…聞きたいの……

雄貴の気持ちを…

なんで振ったかって・・・

理由を知りたいの・・・。


そして・・・聞いた。

聞くのをやめようとした。

でも・・・聞いてしまった―…

ねぇ…本当なのですか―?

振った理由…それは…

思いもつかなかった…。

理由だった―…

『好きじゃなかったから』

え?


どうゆう意味?



私は走った。


家に着いて、走るのをやめた。

今まで、ためてきた涙…。

もう我慢できないよ……

『あぁ…っ…どおして?どおして私は…ダメなの??…ねえ…
 教えてよぉぉ……っ』

泣きわめいた。

もう…それしかなかったんだ。

理由なんて、聞きたくなかったよ。
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