二つの空
今日は、隆士と篤史と、

ゆっきーと私で、ご飯を食べに来た。

ゆっきーにも隆士と篤史を紹介したのだ。

ゆっきーと隆士は性格が合う。

私と篤史も、性格が合った。

その頃、みんなで食事をするところを

決めている時、私は雄貴の事を考えていた。

「どうした?なんかあったのか?」

私を気遣ってくれたのか、

優しい掛け声をしくれた。

「ううん!!なんでもないよ…?」

心配は掛けたくない。

自分だけの事だから―…

そう思っていた。

けれど、篤史には、ばればれだった。

「心配掛けたくないからって、一人で悩み抱えるなよ。
 助け合うから、仲間ってのがいるんだろ?」

その時、私が唯一欲しかった言葉が、

でてきて、私は救われた。

食べる場所が決まって、

会計は、隆士達が払うというので、

待っていた時。

「私、隆士君のこと、好きになっちゃったかも」

と、ひそっと言ってきたのは、ゆっきーだった。

私は、

「いいんじゃないかな?」

とすすめた。

「桃香は、篤史君と一緒になっちゃいなよ!!」

と、ゆっきーが言い始めた。

私は、ドキっとして、顔が赤くなりそうになった。

「なっ…変なコト言わないでよぉ!!」

恥ずかしくて、恥ずかしくて、断った。

指で×マークを作った。

ゆっきーは、雄貴君がいるもんね、

という顔をしたが、篤史をみて、

やっぱり篤史君が好きでしょ?と

いう顔をした。

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