二つの空
理由
次の日の朝……

♪~♪~♪~
携帯にメールが来た。

桃香、どうしたの!?
今日くらいは、遅刻してでも、
学校来なよ!!

相手は、ゆっきーから。

慰めてくれてるの?

でも…ゆっきーは理由を知ってるのかな??

知らないよね…。

ゆっきーは、男女にモテる凄い子だもん。

私の気持ちなんて、分かるはずないよ…

でも…でも…

行こうかな…。

学校に………。

私は、そう思い、制服に着替え、

髪の毛を整い、朝食を食べて、

学校へ行った。

学校の門の前に立つ私。

ざわざわとしたみんなのしゃべり声。

耳障り…もう何も聞きたくないよ。

そう思っていた時。

「久々だな。お前が来るなんて」

肩を叩いて話を掛けてくれたのは、

同じクラスの等。

そして、隣には、等の彼女の美優。

この二人は、有名なので、

付き合っていたのは、ずいぶんと前から知っていた。

「元気ないのね?大丈夫?」

美優が話しかけてきた。

心配そうな顔をしながらも、

困った顔のような感じがした。

ゆっきーよりも…

すごく嬉しかった。

「優しいね…等、美優」

そんな二人をみているうちに、

胸が痛んだ。

私は、この二人の様に、幸せにはなれないのかな。

そう思ったからだ。

< 9 / 20 >

この作品をシェア

pagetop