文目剣術部【参】
「おい皆聞いたか?親のだから駄目だってさ…ならもういいや」
「もういいや?」
手を離した相手は冷たい表情で俺に言ったんだ
「金くれないならもうお前いらねぇや…じゃあね薊お坊ちゃん」
グループの皆は口々に「あいつマジ最悪」だの文句を言いながらぞろぞろと帰って行った
「何でいっつもこうなっちまうんだよ?!金持ちだからって何なんだよ?!俺は…俺は…」
どんなに立ち直ろうとしても失敗ばかり
苦しい声や聞いてもらいたい苦痛は全て届かない叫びで終わり
俺は声を殺して頭を抱えた