文目剣術部【参】

「初めての試合で俺皐月と戦う事になったんだよ文目!」

「皐月?」

最初は香賀さんが話す方が誰だか分からなかった

香賀さんがあんなにキラキラした瞳で話して来たのは初めてだったから正直その時から詠さんには興味があった

一体どんな人なのだろうか?

初めての試合を見て私は一瞬にして詠さんのファンになった

勝てないと分かって誰もが一歩下がって試合をする中詠さんだけはどんなに叩かれても踏み込まれても絶対に諦めようとはしない

むしろどんな状況であっても追いかけていく詠さんを試合のある度見て行くうちに私はどんどん吸い込まれて行った






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