文目剣術部【参】
「文目…別れようか?」
「え?」
それは中学3年の剣道部最後の大会の前日の事だった
「自分でも気づいてるだろ?自分が俺よりも詠を好きになってる事に」
私は驚いた
「そんな事ありませ「だって文目いつも試合の時は俺よりも詠を見てるじゃん」
香賀さんに言われて初めて気づいた
いつも試合を楽しみにしていた理由が詠さんに会える事になっていた事に
その事に香賀さんはずっと気づいていた
それなのにずっと香賀さんは…