文目剣術部【参】

弱虫は卒業した…そうだ!僕はもうあの頃の僕じゃない!枳殻剣道部の凪伊助なんだ!

僕はつい一ヶ月前の先輩達との話しを思い出して立ち上がった

「凪暴れてこい!」

長水先輩に背中をバシッと叩かれた僕は「行って来ます!」と竹刀を持って試合場に歩き出した

今日の大会が始まって何度目の声援を聞くのだろうか?

何度聞いてもやっぱり驚くなぁ…

「緊張してんの?」

突然話しかけられた僕は驚いて試合相手を見上げた

僕よりも身長が高い相手に何故か僕は「身長あって良いなぁ」と呟いてしまった

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