文目剣術部【参】

審判から注意を受けた2人

「だってさどうする詠?」

「どうするって俺の事待ってたんだろ香賀?」

笑うのをやめた2人は真剣な表情でお互い見つめあった

「お待たせ秋峰」

「あぁ、最高の試合を見せつけてやろうぜ皐月」

笑みを見せた2人は位置に戻った

「それでは良いですね?これより枳殻高校対秋桐高校による主将戦を行います!」

「始め!」と言う審判の合図で2人は試合を始めた

2人は始まってすぐに先程まで笑いあっていた人間とは思えないような周囲も驚くような激しいつば迫り合いを見せた

それは力強く誰よりもお互いを知っていてお互いがお互いを尊敬し合っているからこそ出せる本気のぶつかり合い

一点取ればまた一点を取り返すほぼ互角の戦いに周囲は目を丸くするばかり

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