文目剣術部【参】

「ん?え?!笛吹先輩もしかして泣いてんの?」

隣ですすり泣きが聞こえた天宮城は驚いて笛吹を見た

「るっせーよ馬鹿野郎!感動してんだよ!」

袖で涙を拭く笛吹を横目で見ながら高笠は静かに笑みを見せた

「詠さん…」

華宮は胸の前で手を握って静かに試合を見ていた

試合は5分経っても決着はつかずにラスト3分の延長戦に持っていく事になった

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