文目剣術部【参】

詠は華宮を見た

華宮もまた詠を見た

「俺は一度剣道を捨てた…だけど枳殻剣道部の皆の…華宮のおかげで俺はまた竹刀を握る事が出来るようになった」

華宮は黙って詠の話しを聞いていた

「あんたがずっと俺を支えてくれてたから俺は剣道を続けてこれたんだ」

「…詠さん」

「今年の夏に香賀とあの日あの時のあの場所で中学の時の約束を果たす…華宮」

詠は少し間を空けてから一瞬目を閉じた後華宮を見た

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