桜並木の下で 下 ~十月から三月~




 耳元でそう囁いた。




「え、やだっ」



「じゃあ、俺がボスを追い出せばいいのかよ」



 何をするのかな。



 とりあえず、私は、翼に抱き着いた。



 このくらいで、我慢してもらいたかったから。



 なのに。



「今日、遊びに行くよ」



 ヒートアップさせてしまったらしかった。



「翼…好きだよ」





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