桜並木の下で 下 ~十月から三月~




 私?



 何気に今、責任転嫁されたよーな。




「奈美、触っていい?」



「殺すよ?」




 翼が、私を離してくれた。



「今度は、触るから」



「触らないでね、一生」



 私は、作り笑い浮かべて、翼を部屋から追い出した。





 追い出した後、胸が疼いた。



 翼は、なんであんなことしに来るのかな。




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