桜並木の下で 下 ~十月から三月~





 私の後ろに、律さんがいた。



「聞かなかったことにしてくださいっ」




 私はあわてて。だって、何言われるかわからないから。





「応援、してあげてもいいわよ?」



「え…?」




 応援…!?




「なんで…?」


「だって…私、振られてるから」



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