桜並木の下で 下 ~十月から三月~




「親父…」




 そう、俺の親父。




「何してんだ?」




 俺は聞く。




「お前に渡すものがある」



 親父はそう言って、俺に白い封筒を渡してきた。



「これは…?」



「四月に、話しただろ」



 あぁ、アレか。



 
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