黄昏バラッド
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次の日の朝、サクはまた私が起きる前に仕事に行っていた。テーブルには朝ご飯と家の鍵。
サクは物音ひとつ立てずに家を出ていくのが上手い。……今日はサクより早く起きようと思ってたのに。
サクの家に泊まって三日目。
いつまでいさせてもらえるか分からないけど、このままじゃ私の方こそダメだということは分かっている。
サクはなにも言わないだろうけど、全て頼りっぱなしじゃ迷惑かけるだけだ。
私は朝ごはんを食べたあと、髪を整えてすぐに着替えた。
「……よし」
しっかりと鍵をかけて、それは約束どおりポストの中へ。サクが不在中に出掛けるのは初めてだけど、近場の道だったら大体覚えた。
私はサクと通った道の途中にコンビニがあったことを思い出して、そこへと向かっていた。
着いてすぐに確認したのはバイト募集の貼り紙。
その考えは見事に当たりで入り口にはしっかりと募集の紙が貼られていた。時給は安くて、学生のバイトでどれだけ稼げるか分からないけど、自分が生活する分ぐらいにはなると思う。