意地悪なアイツ【完】
「学校で愛美は倒れたんだよ…」
今にも泣き出しそうな声で話す唯。
「私、倒れたんだ…」
『看護婦さんが起きたら帰って良いって
体調は大丈夫?』
「うん、大丈夫だよ」
『なら帰ろうか』
俺達は愛美の手助けをしながら病院を出た。
サーサーと聞こえる川沿いを4人で歩く。
「ねぇ龍の歯に海苔ついてるよ!」
『えっ?
どこだ!? とれたか!?』
「海苔何かついてないよーだ」
「「あはははは」」
何て俺をからかう愛美。
こうやって楽しく他愛もない会話をするのも久々。
やっぱり4人でいたら楽しい。
てか、愛美笑えんじゃん。