意地悪なアイツ【完】
トボトボと川沿いを歩いていると
あっという間に愛美の家に着いた。
『じゃあまた明日な』
「ありがとう」
必死に笑顔を作る愛美。
「明日ちゃんと迎えに行くからね
起きてなきゃダメだよ」
そう言った唯に
ゆっくりと手を振り、愛美は扉を閉めた。
『愛美、大丈夫かな…』
「そんなの分かんねーよ
でも、俺らが支えなきゃいけないだろ」
健人にキツく言われてハッとした…。
そうだよな。
俺達が愛美支えないで誰が支えるんだよ。