意地悪なアイツ【完】



トボトボと川沿いを歩いていると
あっという間に愛美の家に着いた。


『じゃあまた明日な』

「ありがとう」

必死に笑顔を作る愛美。


「明日ちゃんと迎えに行くからね
起きてなきゃダメだよ」

そう言った唯に
ゆっくりと手を振り、愛美は扉を閉めた。



『愛美、大丈夫かな…』

「そんなの分かんねーよ
でも、俺らが支えなきゃいけないだろ」


健人にキツく言われてハッとした…。



そうだよな。

俺達が愛美支えないで誰が支えるんだよ。


< 130 / 389 >

この作品をシェア

pagetop