意地悪なアイツ【完】
そんな俺の気持ちも知らないで、
愛美は唯と楽しく話しをしている。
その時、
ピロリロリンッ
愛美の携帯が鳴った。
開くやいなや愛美の表情はどんどん曇っていく。
「どうしたの?」
「ごめん。あたし今日学校休むね」
そう言って走ろうとした。
だげど、俺はそれを止める…
グイッ
腕を掴んだ反動で愛美は俺の方向を向いた。
『行くな』
本当に行かないでほしい。
そんな思いを込めて真っ直ぐに愛美を見つめた。