意地悪なアイツ【完】



駅前につき時計台の時刻を見ると
【17時40分】になっていた。

外で待つのも寒いと思った私は
近くのコンビニに入り、立ち読みでもしようと雑誌コーナーに行った。




『えっ…』


「おー!」

だけどそこには健人がいた。


『何でいるの…』

ビックリする私に健人はニカッと
白い歯を見せて笑った。

「いやー着いたのが今さっきで、

外で待っとくのも寒いし唯が来るまで
立ち読みでもしてようかなーって」


私と同じこと考えてる!!笑

『そうだったんだ(笑)
私も今来たとこだよ。』

「そんなこと、
お前の鼻を見れば分かるよ」



私はそっと自分の鼻に触れた。

それはそれは冷たくて…
窓に映る自分を見たらトナカイのように
真っ赤な鼻をしていた。


何この鼻(笑)
ちょー面白いじゃん(笑)


「ほらっ行くぞ」

健人は私の手を引いてコンビニをあとにした。


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