意地悪なアイツ【完】
「じゃあまた明日な、遅刻すんなよっ」
気が付くといつの間にか私の家についていた。
もう家に着いちゃったんだ…
と肩をガクンと落とす。
『今日はありがとう
じゃあ、また明日ね…』
そういって笑顔で健人に手を振り、
家に入ろうとした時
「待って」
振り返ると、健人は手招きをしている
『どーしたの?』
「何か忘れてない?笑」
とまたあの意地悪っぽい笑いかた。
だんだん健人の顔が近づいてきて
自然と私の目が閉じた。
……
『あっ! 』
「どーしたんだよ」
『ちょっと待ってて』
私は慌てて部屋にあるものを取りに行った。