意地悪なアイツ【完】


ー1年前ー


俺はこの子に怪我を負わしてしまった。


あの日
俺は寝坊をして走って登校していた。

だけど、勢い余って彼女を避けきれずぶつかってしまったんだ。


彼女は
「あっ大丈夫です!」

何て言っていたけど手が真っ赤になっていたから俺は保健室に連れていった。



手当てが終わった後、


タオルが無いと言った彼女に俺のタオルを貸した。



「ありがとう」

その子はキラキラと輝く笑顔でお礼を言ったんだ

そして俺はその子に心を奪われた。


『「失礼しましたー」』



保健室を出た後、
俺は名前も聞かずにその場から逃げるように去った。


だけど、

その子は可愛く成績が良いと
有名だったから直ぐ名前は知れた。

でも話すチャンスがなくそのまま1年が過ぎてしまった。


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