意地悪なアイツ【完】



学校に着いて、
私達の教室がある2階に上がった。

廊下を通ると色んな人達がジロジロと見てくる
その後はコソコソと話し出す始末。



コソコソとするくらいなら
直接言ってよ…

こぼれそうになる涙をグッと堪える


そんな私に気付いたのか、
健人はそっと私の手を握ってくれた。



ギュッ


そうだっ…
私には健人がいる…。

何も心配しなくて良い…


あたしは健人の手をギュッと握り返し、
教室に向かった。


教室の前につくと足がすくんだ。

大丈夫。
そう思っていてもやっぱり怖い


その時、

ガラガラガラッ

「おっはよーう!!」

健人だね教室の中へと行ってしまった。


私も行かなきゃ…

『おはようっ』

精一杯の笑顔を作って教室にいるみんなに挨拶をした。


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