意地悪なアイツ【完】



それよりも二人が付き合ってるって
本当のことなのかな…?


私の頭のなかは、その事でいっぱいで…
気がつくと学校に着いていた。


校門を抜け、すれ違う先生に挨拶をし
私は教室にあがる。


ドアを開けると健人と龍はまだいなくて
既に可奈達は教室にいた。

入りたくないなぁ…
と思いながらも渋々中へと入り自分の席についた。

席につくやいなや黒板の所で話していた可奈たちが私の席へと来て周りを囲んだ


そっと顔を上げる…



バチンッ


なんの前触れもなく
可奈から平手打ちをくらった


いつもの事だけど、
今日はなぜか力強くてジンジンする

頬に手をやると少し熱くて…


もう一度顔を上げる…

『なに?』

「何で学校に来てるの?
目障りなんですけど(笑)」


そう可奈が言うと、
私の回りにいる女子は笑った。


「ほら、そこの席見てごらんよ。
愛美は学校に来てないでしょ?

あんたも不登校になりなよ」


その時、健人と龍が教室に入ってきた。

それと同時に
私を囲んでいた女子は態度が一変…


「唯、おはよ~」

「唯って髪の毛綺麗だよねぇ~」

「今日も可愛い♪」

何て話しかけてくる。


今さっきまで暴言を吐いて
笑っていたくせに…


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