意地悪なアイツ【完】
放課後
私は愛美の家に向かっていた。
愛美とは、ちょくちょく連絡をとっていて
たまに愛美の家に行ったりして
近況報告などもしたりしていた。
だから、私が健人と別れた事も…
可奈たちから嫌がらせを受けている事も知っている
そのせいなのか
いや、きっとそうだろう…
愛美はますます学校に行く気力を失っていた
ピーンポーン
「はーい」
家の中から聞こえる愛美の声。
「唯~!!!! 久しぶり~!!!!
上がって上がって♪」
私は2階にある愛美の部屋に
愛美はキッチンがある一階へと行った。
愛美の部屋は私と比べ物にならないほど
いつも綺麗で整理整頓されている
「おまたせー、
オレンジシュースで良かった?」
『うん、ありがとう』
愛美はオレンジシュースと
赤く熟れたいちごを持ってきた。
『うわぁー、めっちゃ美味しそう!』
「そうでしょ?
このいちご、なかなか手に入らないんだから」
得意気に話す愛美。