意地悪なアイツ【完】



放課後


私は愛美の家に向かっていた。


愛美とは、ちょくちょく連絡をとっていて

たまに愛美の家に行ったりして
近況報告などもしたりしていた。


だから、私が健人と別れた事も…
可奈たちから嫌がらせを受けている事も知っている



そのせいなのか

いや、きっとそうだろう…
愛美はますます学校に行く気力を失っていた



ピーンポーン

「はーい」

家の中から聞こえる愛美の声。


「唯~!!!! 久しぶり~!!!!
上がって上がって♪」


私は2階にある愛美の部屋に
愛美はキッチンがある一階へと行った。


愛美の部屋は私と比べ物にならないほど
いつも綺麗で整理整頓されている


「おまたせー、
オレンジシュースで良かった?」

『うん、ありがとう』


愛美はオレンジシュースと
赤く熟れたいちごを持ってきた。


『うわぁー、めっちゃ美味しそう!』

「そうでしょ?
このいちご、なかなか手に入らないんだから」

得意気に話す愛美。


< 191 / 389 >

この作品をシェア

pagetop