意地悪なアイツ【完】
翌日
今日も空は青々としていてキレイだ。
それに比べて私の心は
真っ黒の雲に覆われていて…
ひどく暗くて…
こんな真っ黒の雲に覆われているのは
1ヶ月前から…
晴れることなんて一度もない
曇天がいつ青空になるのか…
いつもそう思う。
トボトボと空を見上げて歩いていたら
いつの間にか学校についていた。
教室に入るとやっぱり可奈達はいて…
いつも遅刻してくる健人も珍しくいた。
机に鞄を置き、イスに座ろうとする。
だけど可奈達が私の席に近づいてきたから
逃げるように教室を出てきた…
教室を出るとき、
私の勘違いかもしれないけど…
一瞬…
一瞬健人と目が合ったような気がした
それだけでも胸が高鳴る。
ちょっとは気にしてくれてるのかなって…