意地悪なアイツ【完】
~唯 side~
始業式の日
あたしはドキドキしていた。
今日であたしは2年生になる
そして待ちに待っていたクラス発表。
『あたし何組になるんだろっ!』
制服に包まれたあたしは
校門へと並んでいる桜満開の道を
幼馴染みの愛美(マナミ)と歩いていた。
「何組になっても一緒でしょ」
冷めた口調で言う愛美。
『もー愛美は冷たいなぁ~!
あっクラスの紙貼り出されてるよ!』
あたしは一目散に張り紙の前まで走り
何組なんだろう…と
私の名前、大島唯を必死に探した。