意地悪なアイツ【完】
~唯 side~
太陽が出ている時間が長くなり
少し汗ばむ季節になった5月上旬。
私は太陽の陽に包まれながら
愛美と一緒に学校へ行っていた。
愛美は可奈が謝った次の日から
学校へ来るようになった。
最初は戸惑っていたけど、
日に日に可奈との壁がなくなっていって
今では昔以上に仲良くなっている
私たちは学校につくと
真っ先に3年2組へと足を向けた。
ガラガラガラッ
『「おはよーう!!!! 」』
私と愛美は教室に響くほどの大きな声で
クラスにいた皆に挨拶をした。