意地悪なアイツ【完】
そな事があった数日後、
また同じことがおこった。
その日は平日の朝で学校に向かっていた。
HRに遅刻しそうだったから走っていたのだ。
そして、歩道橋を走って渡っている時…
あの時と同じように
突然目の前が真っ暗になった。
走っていた私は何かにぶつかって転けてしまい、地面に頭を打ち付けてしまった。
強く瞑っていた目を開けると
青く澄んだ空と私の顔を心配そうに覗く
おばあちゃんが映った。
「大丈夫かい?」
眉を八の字にしながら問いかけるおばあちゃん
『大丈夫です!
心配かけてごめんなさい』
私は一礼をし学校に行くのをやめて家に向かった。