意地悪なアイツ【完】
『ただいまー』
私は自分の部屋へ行こうと階段を上がっていると凄い形相でお母さんが私のもとへと来た。
「唯っ、あなた学校は!?」
後ろから私の肩をガッシリと掴み
揺さぶってくる。
『あぁ~
頭に響くから揺さぶらないでよ~』
頭を押さえながらそう言うと
お母さんは私を揺さぶるのをやめた。
でも、何も返答がない…
変だと思い振り返ると…
「きゃーーーーーー!!!!」
!?!?!?
私が振り返ったと同時に
お母さんの叫び声が廊下に響き渡った。
『なになに!?!?!? どうしたのっ!?』
慌てる私にお母さんは
顎が外れそうなくらいに口を開けて言った。
「あっ頭から血が出てる!!!!」