意地悪なアイツ【完】
「お~悪いな
てかさ、今度花火大会あるじゃん
一緒にいかねーか?」
照れくさそうに頭をかきながら
真っ直ぐ私の瞳を見つめる健人
『うん! 一緒に行こう』
「当たり前だ!笑」
健人は私の頭をグシャグシャと乱暴に撫で
龍の元へと行ってしまった。
『も~
今日はせっかく髪の毛巻いてきたのに~!!』
何て言いながらも口元が緩んでしまう…
だけど私はこの時決意した。
ちゃんと健人に伝えようと…