意地悪なアイツ【完】



やっぱり、この県で一番大きな花火大会とあってたくさんの人…

迷子になってしまいそうだ


そんな事を思いながらも迷子にならないよう回りをキョロキョロと見ていると



ギュッ



私の手が温かいものに包まれた。


健人の方を見るとニコニコと笑っていて
とても幸せそう…


「迷子になんなよ」

その言葉に私はゆっくりと頷いた。



健人と繋いでいる手を見ては
ニヤニヤと笑ってしまう…


「なんだよ気持ち悪いな」


そう健人に言われても今は気にしない。


だって
こうやって健人と過ごすことも
なくなるんだから…


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