意地悪なアイツ【完】
次の日
俺は久しぶりに
愛美と二人で登校していた。
半袖では寒いくらいの冷たい風が吹き
もう、こんな季節になったんだ…と実感。
「えっもう学校なの?
分かった…うん、バイバイ
ピッ
唯、課題があるからもう
学校にいるんだって」
『そっか…
てか今の話し唯に話さない方がいいよな?』
俺は昨日あった出来事を全て愛美に話した。
驚きと、悲しさと、不安が入り交じったような複雑な表情を見せる。
「当たり前じゃん!!
そんな事言っちゃダメだよ
言ったら唯がどうなるか…」
今にも泣き出しそうな顔をする愛美…
そっと頭に手を添える。
『大丈夫。
絶対いわないから』