意地悪なアイツ【完】
まぁ唯と一緒にいれれば
どこでも良かったんだけど、
学校から本屋さんまでの道のりが長いからここにしたんだ。
俺たちは本屋さんの中に入って
各々本を見ていた。
唯と離れたら来た意味ねーじゃん。
そう思いながらも本を眺める。
何気なく本棚を見ていたら
俺が前から見たかった本があった。
人気なのかその本は一冊しかない。
俺はラッキーと思いながらその本に手を伸ばす…
『「あっ…」』
誰かと手がぶつかってしまった。
『ごめんなさ…』
謝ろうと横を見ると唯がいた。
『なんだよお前かよ』
そう言っているけど俺の心臓はバックバク。
結局その本は俺が買って
俺が読んだ後に唯に貸す約束をした。
「買わないで済んだから良かった~」
と跳ねながら喜んでる唯。
お前可愛すぎだよ…