意地悪なアイツ【完】
~健人 side~
ミーンミーンと蝉が鳴き、
あの暑~い季節がやってきた。
唯との間にあったわだかまりも
いつの間にか無くなり
文化祭も何事もなく成功した。
1つだけ問題があったというなら
じゃんけんで負けた龍がチアガールの衣装を着てかき氷を売った事(笑)
その写真をニヤニヤしながら見る俺と愛美
「何見てるのー?」
愛美の肩から顔を覗かせる唯。
「あー龍だぁ!!」
その声に反応した龍が
なんだよーと笑いながらこっちへ来た。
「これだよ」
俺は龍に写真を手渡すと龍の顔は固まり…
「お前何撮ってんだよ!!まじふざけんなー」
一人で暴れだした。
爆笑する俺たち三人。
「あっ!!」
すると突然唯が口に手をあてて
ビックリした表情で俺達を見た。