意地悪なアイツ【完】
唯が叫んだ方を見たら
淡いピンクのビキニを着た愛美が…
その隣には1人の男。
二人は楽しそうに喋っていた。
走って行く唯。
戸惑っている龍の手には拳がつくられていた。
『愛美、見つかって良かったな』
俺は龍の背中をポンッと優しく叩き
唯に続いて走った。
走っている途中振り返ると
そこにはどこか寂しげな顔をした龍が
後ろからついてきていた。
龍。
お前の気持ちなんとなく分かるよ。