意地悪なアイツ【完】


「大丈夫?」

と、上から声が降りてきた。

龍?
顔を上げる。

だが、そこには心配そうな顔をした
20代前半くらいのお兄さんが立っていた。


「何してるの?
一人でいると危ないから俺達の所にきなよ」

淡々とした口調で話すお兄さん。
これってナンパじゃん。


『あっ大丈夫です、友達待ってるんで』

「そーなんだぁ」


やっとどっかに行ってくれる…
そう思ったいると

「じゃあお友達が来るまで
俺ここにいるよ、何か心配だし」


はっ!?
いやいやいや居なくて良いし

あたしはその場から離れようと立つ。


グイッ


だけど、腕を掴まれてお兄さんの方を向かされた。

「お友達待ってるんでしょ?
離れたら分からなくなるじゃん」


うっ…何も言い返せない。

『そうですね…』

私はお兄さんと3人を見つけるまで話す事にした。


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