意地悪なアイツ【完】
ピリロリンッピリロリンッ
『んっ』
携帯の着信音で私は目が覚めた。
パカッ
『もしもし~』
「唯何してんの!?」
いきなり愛美の怒鳴り声が私の耳に入る。
『何って今起きたんだよ』
「はっ!?あんた今何時か知ってる!?」
耳から携帯を離し時間を確かめる。
まだ6時半で……えっ?
【8時03分】
はちっはちっ8時ー!?!?!?
『今から着替えて行きます。それではっ!』
あたしはバタバタ制服に着替え
朝食をとらずに家を出た。
やっぱ起きれないって思ったのに~
何で寝たかなぁ~
信号がない横断歩道を渡っていると…
「プープップーーーー」
クラクションを鳴らしながら
猛スピードで車が私に向かって来る。
うっ嘘…
あたし死んじゃう…?
そんな事を考えていると
私の思い出がどんどん溢れてきた。