意地悪なアイツ【完】
~健人 side~
修学旅行が終わって1ヶ月が過ぎた。
長袖を着る季節になり、
俺はブレザーのポケットに手を突っ込みながら学校に向かっていた。
学校につくと色んな女子から
“おはよう”と言われ、
俺はニッコリと微笑んで
“おはよう”と返す。
バシッ
「おっす!」
後ろから背中を叩いてきたのは龍。
痛いんだけど
「健人、
背中から負のオーラが漂ってるぞ!」
ケラケラと手を叩きながら笑っている
負のオーラか…(笑)
今の俺にはピッタリかもな…
ガラガラガラッ
「おっはよーう」
龍は元気よくクラスの皆に挨拶をした。
おはようと返すクラスの奴ら。
俺はというと…