【完】運命は罠と共に
2人の始まり
「あーよく寝た」


いつの間にかしっかり寝てしまったらしい。


って、あれ?なんだか違和感が。


今日は夜勤明けで寝てて、亜美からメールもらって、田中さんに連絡して……


田中さん!?




想いを伝えて、抱きしめられて、そして寝てしまったんだ。


辺りを見回すとここは寝室のベッドの上で、もしかして田中さんが運んでくれたのだろうか?




非常に申し訳ないことをした。


子供じゃないから、それくらい私にも分かる。


男の人を部屋に入れて、好きだと言って、そのまま寝るとか最低だよね。





リビングに行ってみてもそこには誰もいなかった。


「田中さんももう帰っちゃったよね」


すごく残念に思っている自分がいた。


もっと話したかったし、何より傍にいて欲しかった。


寝ちゃった私が悪いんだけど。



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