【完】運命は罠と共に
「まずここに一人で住んでる理由は、家を追い出されたからですよ」
私の言葉に目を見開き驚いた田中さんに、可笑しくなった。
言い方が悪かったかな?分かってて漠然としか答えなかったんだけれど。
「揉めたりしたわけじゃないですよ?4つ上の兄がいるんですけど、その兄が結婚して、実家に住んでるんですよ。しかも奥さんは私より年下で、私がいると肩身が狭くなるだろうからって両親と兄から追い出されたんですよ。そろそろ実家に甘えるなって。こんな田舎だから、家賃もそんなに高くないですよ?この広さはただ単純に狭いのが嫌だったからと、家を出た時期があんまり空き部屋が無い時期だったんで借りれる場所がたくさんはなかったんですよ。だから、特に意味はありません」
即決で選んだ部屋だったけど、割と気に入ってるんだよね。
あと何聞かれたっけ?
「あとなんでしたっけ?」
思い出せなくて、もう一度田中さんに尋ねた。
「ダブルベッドとこれ」
そう言って、寝室と着ていたスウェットを順番に指差していた。
私の言葉に目を見開き驚いた田中さんに、可笑しくなった。
言い方が悪かったかな?分かってて漠然としか答えなかったんだけれど。
「揉めたりしたわけじゃないですよ?4つ上の兄がいるんですけど、その兄が結婚して、実家に住んでるんですよ。しかも奥さんは私より年下で、私がいると肩身が狭くなるだろうからって両親と兄から追い出されたんですよ。そろそろ実家に甘えるなって。こんな田舎だから、家賃もそんなに高くないですよ?この広さはただ単純に狭いのが嫌だったからと、家を出た時期があんまり空き部屋が無い時期だったんで借りれる場所がたくさんはなかったんですよ。だから、特に意味はありません」
即決で選んだ部屋だったけど、割と気に入ってるんだよね。
あと何聞かれたっけ?
「あとなんでしたっけ?」
思い出せなくて、もう一度田中さんに尋ねた。
「ダブルベッドとこれ」
そう言って、寝室と着ていたスウェットを順番に指差していた。