【完】運命は罠と共に
悩みの始まり
彼も仕事に復帰してため、私が夜家にいる日に合わせて田中さんが泊まりにきて、そこから仕事に行くことも増え始めた。
そして、休みが合えば一緒にお出かけもした。
私たちの関係は順調だと思う。
ただ2つほど悩みがある。
田中さんは私のことを「奈々」って呼んでくれる。
けれど私は未だに「田中さん」。
なんとなく呼びづらくて、私から呼ぶこと自体が減ってきている気がする。
本当は「洋輔さん」って、名前で呼びたいのに。
こんなとき素直に行動できない自分に嫌気が差す。
そしてもう1つの悩み。
未だに田中さんの家には行ったことがない。
一人暮らしだとは言っていたけど、それ以外はほとんど知らない。
よくよく考えたら家族のことも知らないし、私って彼女でいいんだよね?とまで考えて、不安に煽られる。
そんな日が時々訪れるようになった。
そして、休みが合えば一緒にお出かけもした。
私たちの関係は順調だと思う。
ただ2つほど悩みがある。
田中さんは私のことを「奈々」って呼んでくれる。
けれど私は未だに「田中さん」。
なんとなく呼びづらくて、私から呼ぶこと自体が減ってきている気がする。
本当は「洋輔さん」って、名前で呼びたいのに。
こんなとき素直に行動できない自分に嫌気が差す。
そしてもう1つの悩み。
未だに田中さんの家には行ったことがない。
一人暮らしだとは言っていたけど、それ以外はほとんど知らない。
よくよく考えたら家族のことも知らないし、私って彼女でいいんだよね?とまで考えて、不安に煽られる。
そんな日が時々訪れるようになった。