【完】運命は罠と共に
「奈々、帰りどうする?もうすぐ優がくるけど…ってその必要ないみたいね。田中さん、こんばんは」


亜美の登場に、少しだけイライラしたことを思い出してしまった。


「こんば「亜美―、なんでさっき助けてくれなかったの!裏切り者!」


田中さんが何か言おうとしてたけど関係ない。






「落ち着けって」


亜美の後ろから、もう1人の怒りの対象が現れた。


「優、あんたが亜美に電話するタイミングが悪い。よって全部あんたが悪い」


そーだ、優のせいだ。


「ちょっと待てよ。俺に八つ当たりすんなよ」


「八つ当たりじゃないし」



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